iPad2のスペックから、読むアップルの野望
先日(2011年3月2日)、iPad2が発表されました。明らかになったスペックで、私が特に注目するのは、内側カメラとFaceTimeでしょうか。これにより、iMac、Mac Bookシリーズ、iPhone、iPod touch、iPadの全てで、FaceTime(テレビ電話)が利用可能になりました。
私が子供の頃、テレビ電話と言えば未来技術の代名詞のような扱いで、その実現にワクワクしたものですが、随分前に技術的には可能になったにも関わらず、今イチ、利用されていないのが実態でしょう。 なんとなく、顧みられなくなった技術になっています。
しかし、アップルはFaceTimeをキラーアプリ、キラーサービスとして、利用を促していく戦略をもっているように思います。ちなみに、iPadに先立ち、新製品が投入されたMac Book Proでは、iSightとしていたカメラをFaceTime HDカメラと名称変更したことからも、読み取れます。
iPodのヒットで、一部のマニアが知る会社から、広く一般に知られるブランドとなったアップル。iTunesでレコード(CD)業界を袖にしてしまったアップル。FaceTimeでキャリアがアップルに煮え湯を飲まされる日がくるような気がします。
こうなってくると、一部に噂のあるアップルテレビ(現行のAppleTVではなくて、iOS,FaceTimeカメラ搭載で画面のあるいわゆる普通のテレビ)の登場も、充分にありえます。
何れにしても、アップルの野望、恐るべしです。