本を読むときに、テキストに蛍光ラインや赤線を引いてきました。
でも、引いただけで、そのまま放置されていました。
せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・
そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。
でも、引いただけで、そのまま放置されていました。
せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・
そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。
45. 『キャムズ』p5 ジェフリー・ムーア (翔泳社)
ハイテク製品を市場に浸透させて行くときの最大の落とし穴は、少数のビジョナリー(進歩派)で構成される初期市場から、多数の実利主義で構成されるメインストリーム市場へと移り変わるところに、バックリと口を開けて待ち受けている。このふたつの市場のあいだに横たわる溝は、これまでもまったく問題にされていなかったが、実はハイテク分野のマーケティングを論ずる際にきわめて重要な意味合いを持っている。我々はこの溝を「キャムズ(深い溝)」と呼んでおり、ハイテク製品のマーケティングを長期的な視野で捉える際には、キャムズを越えることが最重要課題となる。つまり、キャムズを越えた者がハイテク分野で財をなし、失敗すればすべてが水の泡に帰すのだ。
製品のライフサイクルを、イノベーター、アーリーアドプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、ラガードの5段階に分けて、それぞれの段階の間にあるクラック(割れ目)をキャズムとしている。特にアーリーアドプターからアーリーマジョリティーへの移行が困難で、キャズムを超えるには前段階でのやり方を捨てて、新しい段階へ移行するためにマーケティングなど全ての面で体制を変更して対応する必要がある。アーリーマジョリティーはメインストリーム市場であり、この段階に到達すると売上げは飛躍的に向上する。しかし、このキャズムを超えるのは容易ではなくて、注目されたベチャー企業の数々がキャズムを超えられずに敗退していった。