本を読むときに、テキストに蛍光ラインや赤線を引いてきました。
でも、引いただけで、そのまま放置されていました。
せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・
そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。
でも、引いただけで、そのまま放置されていました。
せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・
そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。
41. 『ヘーゲル『精神現象学』入門』p52 長谷川宏 (講談社選書)
個々の意識にあらわる個々の存在や事態や真理が、そのまま絶対者や絶対の真理になることはありえない。個々の存在や事態や真理は、一定の限界内の、あくまで相対的な、存在であり、事態であり、真理である。
読書とは創造活動であるということが実感として理解できるようになったのは、40を過ぎてからだ。それは、読書していると今まで蓄積してきた知識や経験がシンクロして、創造(想像)の旅が始まるからだ。
しかし、自分の力量を越えた書物に対峙する場合、創造の翼を広げても、飛び立つ事ができず、闇雲に翼を動かし、地上でのたうち回ることになってしまう。
引用部分も字面は読めるが、なんど読み返しても、3年前の自分も今の自分も、よくわからない。
難解と言われる『精神現象学』の入門書、解説書として、本書はかなり分かり易くなっているのではないかと思うが、この本を読んだ3年前、そして、3年間曲がりなりにも研鑽を重ねた今の自分でも、太刀打ちできなかった。
いつかは、『精神現象学』そのものに取り組みたいと思うが、まだまだ道のりは長いなぁ、でも、諦めずに粘って行こう!
精神現象学とは直接関係ないが本書を読んで、ギリシャ、ローマ、キリストと連なる西洋文明なかで、多神教から一神教へ向う流れが、ヨーロッパ社会の基盤に大きく影響を与えているという事は理解できた。